2007年10月26日金曜日

古くて新しい炭の力

機械や化学文明に頼った快適な現代文明の弊害が叫ばれています。

そこで炭の持つ自然な力が見直されてきています。

農業では
・痩せた土壌の改良材として。
・炭、木酢液を利用した無農薬栽培。

自治体
・炭の吸着力を生かして河川の浄化。

暮らしでは
・消臭剤、除湿材。
・ホルムアルデヒト除去材
・シロアリ対策
・など

森林資源を余すところ無く使う日本の技術は、地球環境にも一役買っています。

効率よく炭を焼けば、多くの木を切らずに済みます。

又、燃料に適さない炭や木酢液は土壌改良剤として使えば、農薬を減らし、農薬を作る莫大なエネルギーの削減にもなります。

他に炭は、酸性雨で枯れた森を再生するなど、炭をめぐる新たなムーブメントは世界に広がっています。


備長炭に紐でアレンジしたおめでたい製品です。¥1575円

2007年10月18日木曜日

備長炭の製法は?


【備長炭完成まで10日間の作業工程】

風土が育てる最高品質。原料、窯、技術が結集された芸術品!!
白炭の中でも最高級品と言われる備長炭です。
金属にも似た硬い質感と独特の金属音、
そして炭の引き締まったずっしりとした重量感があります。
曲がりくねって硬いため、用材には向きませんが、木炭の材料としては最高です。


紀州備長炭の窯から



【馬目原木の伐採】
20~40年の成木のウバメガシを択木伐採。

【窯詰め・木詰め】(初日)
束にした馬目原木を窯の奥の方から詰めていきます。

【口焚き】(2・3日)
原木の水分を抜く作業。白い煙が出る。

【焼火】(4・5・6日目)
点火開始。

【精煉】(6・7日目)
炭化後、窯口を次第にあけて空気を送り、炭材の樹皮を燃やして赤熱させる。
窯の温度は800~1200度にも達しています。

【窯出し】(7・8日)
焼きの工程が済み、小量ずつ窯口から取りだします。
赤く美しく焼き上がった備長炭が姿を現します。

【消火】(8・9・10日)
炭床に集め、直ちに素灰をかける。
消粉をかけて冷やす備長炭としての最終作業へと進みます。

【備長炭の完成】(10日)
白炭の中でも最高級品と言われる備長炭の出来あがり!!